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訪問、実習に来られた皆様の感想を載せています。

和歌山看護専門学校 2016年8月31日

〈O,E〉
 今回、あすなろ作業所で実習させていただき、精神疾患を抱える人たちがどのような社会生活を送っているのか、また少しでも自立できるようにさまざまな取り組みが行われていることを知りました。仕事内容はさまざまであり、その人に応じた作業をそれぞれこなされていました。普段、心の病を持つ方とかかわることは少なく、偏見を持ってしまう方もいるとは思いますが、作業所の皆さんはとても明るく、優しさのある方ばかりでした。また、私たちの知らない悲しい事例がたくさんあることを知り、私たち医療職に携わる者として、精神疾患を持つ方の地域での生活について把握することはとても重要であると感じました。今回あすなろ事業所での実習では多くの学びがあり貴重な経験をさせていただくことができました。


〈H,M〉
あすなろ作業所を見学させていただき、精神疾患等を持つ利用者さんが自立した社会復帰を目指し、就労移行事業として日々訓練を行っていることを知りました。実際、利用者さんと一緒に作業をさせていただき、そこでは自分の仕事を正確にこなしながら、私たちに仕事の内容や役割をわかりやすく教えていただきました。また、自身の疲労度に合わせて仕事の時間を調節したり、難しい作業は利用者さんのできる範囲で行えるようにスタッフの方が促したりする場面も見られました。そのことから、障がいがあるから十分な賃金がもらえないのではなく、どうしたら利用者さん自身が主体となって働くことができるかを考えてサポートしていくことが重要であると感じました。あすなろ作業所に勤める皆さんはとても明るくいきいきしていて、働く場がある、仕事をして給料をもらう、ということが障がいを持つ方たちにとっての生きがいとなっていることがわかりました。障がいを持つ子どもが教育を受けることは保障されていてもその後一般就労することは難しい現状である中、仕事をしたいと思い、日々就業訓練を積んでいる方たちがいることを、もっとたくさんの人に知ってもらいたいと思いました。私たちが障がいを正しく理解し、それに応じて適切なサポートができれば、障がいを持つ方も住み慣れた地域で生活し続けられるのではないかと思います。今回多くのことを学ばせていただいたあすなろ共同作業所で働く皆さん、スタッフの方、本当にありがとうございました。


〈K,K〉
あすなろ作業所の実習では、精神障害者の歴史や現状、めざす未来像などの講義を受けました。作業所で働いている人は、労働者ではなく訓練生であることを知りました。
就労支援の実際や賃金など、様々な問題点があることを知り、厳しい現状のなか、生活の自立をめざし職員の方も努力されていることが分かりました。また事例からも家族の精神的な苦痛、負担も大きいことを知り、家族に対する支援も重要であることを学びました。
実際に、利用者さんと作業を一緒にさせていただきました。親切に説明をしていただき、質問をすると丁寧に答えてくれました。真剣に作業に取り組んでいる姿を見て、就労は大切なことだと感じました。またあすなろ作業所では、利用者さんの状態に応じた内容やペースで作業を行っていました。この作業所が利用者さんにとって社会と繋がる場であり、とても貴重な存在であると感じました。
今回の実習では、地域社会全体が精神障がい者を理解していくことが大切であると学びました。あすなろ作業所の皆様、ありがとうございました。


〈F,F〉
あすなろ作業所では、地域で生活をする精神に障がいを持った人々が、自身の能力を生かして下請け作業や商品の袋詰めを行っていました。その中で共に作業をさせていただいて、利用者一人ひとりが真剣に作業に取り組む姿勢や、共に作業を行う仲間と楽しそうに会話をする様子を見ることができました。コミュニケーションをとらせてもらう中で、学生に対し、気さくに話してくださり自身の生活の中で掲げている目標についてお話を伺うこともできました。一般就労を目指し、日々前向きに活動する利用者の方々の話を聞き、このあすなろ作業での取り組みが今後の就労に役立つと思いました。障害をもつ人々への理解と話の傾聴、自立した生活を促進するためのサポートが重要な役割であることを学びました。


〈T,M〉
あすなろ作業所で実習させていただき、障がいのある人の社会での生活の現状を知ることができました。障がいのある人にとって働く場があるということはとても重要なことであり、将来、生活を支援してくれる家族がいなくなったとしても、自立した生活が送れるように支援して行く必要があると改めて感じました。障がいのある人でもより良い暮らしができるような社会を作り、尊重し、支援してもらえるような環境を私たちで築いていく必要があると感じました。


〈Y,T〉
あすなろ作業所では、精神の障害を抱える方や一般就労が難しい方に対して教育の場はあるが、働ける場所がないという現状があるということから、働ける場を提供していた。実際に働いている場を見学させてもらうと職員と対象者、または対象者同士のコミュニケーションがよく取られていて、笑顔が見られたり楽しそうに作業を行っている姿が見らた。そのほかに、対象者と職員でバーベキューを行うなどの交流もあると知った。このことから、就業する場の提供だけでなく他者との交流も深められることから、社会性を見出すことが出来ることと、働きやすい環境が整えられているのではないかと感じた。
障がいを抱える方が教育の場を経て、その後働ける場所があるということは、生活をしていく上でとても大切だと思う。また働く場所の提供だけではなく、地域の方々の理解や協力、働きやすい環境作りを整えることが必要であると改めて学ぶことができた。


〈U,H〉
あすなろ共同作業所で実習させていただきましたが、集中して作業に取り組んでいる姿を見て、精神障がいをもった方が地域で生活する上での就労の場となって自立した生活が送れるよう支援されていると思いました。また、同じ精神の障がいをもった方との交流の場にもなっていると思いました。このような場を提供するためには、地域の住民の理解を得ることが必要であるため、地域の人々との交流の場を作るなどの工夫が行われている事を知りました。障がいがあっても地域で自立して生活を送るための重要な役割を担っている事を学びました。




〈N,N〉
あすなろ共同作業所で見学させて頂き、障がい者が自立して出来る限り一人で生活していくために、働くことの必要性を学びました。その人がもつ障がいに着目するのではなく、出来ることや出来る力に着目し、その力を最大限に引き出すこと、またその環境を作りあげていくことが大切なのだと感じました。これから看護師として関わっていく上で、様々な制度を知識として持ち、施設や学校、地域と共に連携を取りながら支援していくことの重要性を学びました。


〈K,A〉
今回、あすなろ共同作業所で、下請け作業を一緒に実施させていただきました。実際に関わらせていただく中で、障がいを持ちながら就労し生活する方々の現状を知ることができました。作業では自分の仕事を自分のペースで行っており、社会復帰に向けた取り組みについて学びました。
山添管理者さんのお話を聞いて、まだまだ就労支援は十分ではなく、障がいを抱える方に対する社会の理解度も低いのかなと感じました。障がいを抱えた方が少しでも社会で生活しやすくなるために、私たち医療従事者も疾患に対する理解を深め、努力していく必要があると感じました。

和歌山県立医科大学保健看護学部4年生 2016.7.14
〈K.H〉
今回、あすなろ作業所に行かせていただき、心の健康に問題を抱える方々の地域での生活を知ることができました。利用者の方のそれぞれのペースに応じて、作業の内容やスピードを変えることができ、充分な休憩も確保されており、無理なく働くことができている環境だと感じました。また多くの人が集まることで人と触れ合う機会となり、社会集団の一員として、社会生活を送ることにつながっていると考えました。
山添さんのお話では、心の健康に問題を抱える方々の権利について考えさせられました。作業所とはいえ、本人たちにとっては「職場」であり、働いています。しかし、実際は「訓練生」という扱いです。そのため、一般の就労者が保証されている労災保険や失業保険などは受けられません。これらの保険を受ける権利がないということに気付かされました。働くにあたって、当たり前に受けられるべき権利が保障されていない。このようなことが様々な面で見られるのではないかと考え、心の健康に問題を抱える方々の権利について常に意識を向けておくことが必要であると学びました。
日本は心の健康に問題を抱える方々への考え方は「家族がみる」というものが以前からあり、また偏見も残っています。そのため、制度や法律を作ったり変えたりするだけでなく、心の壁を取り除くことが必要です。これから医療従事者として、地域の方々が心の健康に問題を抱える方々を理解し、支えることのできる社会作りに貢献したいと考えました。


〈M.S〉
今回は下請け部門の仕事場に参加させてもらいました。そこでは利用者の方が仕事内容のやり方を私に丁寧に教えてくれ、笑顔で対応してくれました。利用者は皆一生懸命に、かつ楽しそうに仕事をしており、話を聞いた方の中にはもう5年くらい勤務している方もいました。仕事をすると誰でも少なからずストレスは感じると思います。そのストレスを上手くコントロールしながら長年働くことができるのは、働いた分工賃がもらえるというやりがいや仕事の楽しさ、仲間意識を感じており、あすなろ共同作業所が利用者にとって心地よい環境となっているからではないかと考えます。また、毎日精神保健福祉士に日記を渡している方もおり、相談も日頃行っているそうです。このように身近に相談できる人がいてくれることは利用者にとってとても安心だと思います。
また、利用者だけでなく、利用者である精神障害をもつ方の家族に対しても支援が重要だということも、山添さんの話を聞き、改めて感じました。ここでは家族会も設立されているので家族を支える態勢が整っており、家族の不安や負担は少しでも軽減されるのではないかと思いました。しかし家族の不安や負担の軽減は難しく、一部の人が障害について理解を示すだけでなく、地域住民全体が理解を示す必要があると思います。また多職種が連携し、精神障害をもつ方を含めた地域全体が住みやすい環境に整えていくことが重要だと強く感じました。
今後医療者として働く上で、患者さんの退院後の生活の場を考えながら関わっていきたいと思いました。今回は貴重なお話や体験をありがとうございました。

〈C.N〉
あすなろ作業所で実習をさせて頂き、障害を抱えながら生活している方の現状を知ることができました。今回お話を聞き、一般就労をしても辞めてしまうという人もいるということを知りました。今まで私は、一般就労など社会復帰ができればゴールであるというように捉えてしまっていましたが、お話を聞いたことで障害を持ちながらも、社会的に自立した生活が送ることができるよう継続した支援を行うことが重要であるということを学びました。
今回、実際に一緒に作業に入らせてもらい、働いている方々とお話しをしたり、仕事を教えてもらったりしました。働いている方は、自分たちで自主的に作業を行っていて、主体的に行動しているということが理解できました。作業を通して、「自立」という地域で生活を送るうえで欠かせない能力を築くことができるということを感じました。また、家族会も設立されており、利用者だけでなくその家族にも関わる大切さも学ぶことができました。家族はどのように障害を受け止め関わればいいのかという葛藤や不安が強くあるため、同じように家族の方々と交流し、情報共有を行うことが心のよりどころとなるということを感じました。これらのことより、障害を持っている方だけでなく、家族の方も含めた地域の支援体制の充実ということも改めて重要であるということに気付きました。
今回の学びを、今後医療従事者として働くうえで大切にしていきたいと思います。ありがとうございました。

〈U.S〉
あすなろ共同作業所で実際に皆さんと一緒に下請け作業をさせてもらった時、皆さん明るく一つ一つの作業を丁寧に一生懸命されていることを感じました。商品を完成させるまでにはそれぞれが役割を持ち、自分に合った仕事をされていて、地域で生活するということはただ退院し家に帰ることではなく、充実した生活を送るためにあすなろ共同作業所のような就労の場が必要であると学びました。ですが、最低賃金や作業所までの道中で事故に遭っても労働災害として扱われないこと、精神疾患を抱える人や家族への偏見などまだまだ解決すべき課題があることを知り、ショックを受けました。精神疾患を抱える人だけでなくその家族は苦しさ、辛い思いを抱えてしまうことを聞き、私が今まで考えていた以上に家族は追いつめられてしまうのだと感じました。だからこそ、家族会のように同じような体験を共有できる場が必要なのだと学びました。精神疾患を抱える人だけでなく家族もフォローしていくことや、精神疾患を抱える人への理解やサポートがまだ十分ではない状況であることから、地域で生活していくことを考えてニーズを把握し、様々な職種や立場の人が連携して支えていくことが必要と考えます。
今後医療者として精神疾患を抱える人と関わる時、地域での生活をより具体的に考えてサポートしていけるよう関わっていきたいと思います。本日はお忙しい中貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。


和歌山県立医科大学保健看護学部 2014年6月26日(木)01.jpg

R.N
 あすなろ作業所に行かせて頂き、精神疾患を抱えながら社会で生活していく方々の現状を実際に知ることができました。これから医療者として働いていく立場として地域に戻られた方の生活について知ることはとても重要であり、私自身山添さんのお話を聞かせていただいて、とても貴重な経験であったと感じました。教育を学ぶ場はあってもその後の社会参加の場がないために家庭で多くを過ごすことになってしまうというお話を聞いて改めて本当にそのとおりだと感じました。同じ人として、精神疾患をもつ方が人生を楽しく明るく充実したものにするために、その方たちのための就労の場が必要であり、また就労の場として認知されるために最低賃金の収入を得られる職場の環境づくりが必要であるという考えについても、本当にそのとおりだと感じました。その環境づくりを周囲の人間が協力的な姿勢をよりもつことで精神疾患を持つ方の支援につながるということを学ぶことができました。また、精神疾患を発症し改めて就労を目指す人の家族の苦悩についてのお話を伺い、とても私の心に残るものとなりました。周囲の人間が思う以上に家族の精神的苦痛は大きく、同時にそれはそう簡単には打ち明けることのできないものであるということを感じました。これらのことから、病院から地域に戻っていく患者・家族にどれだけの支援の情報提供や支援の環境設定に医療者がかかわり、それを彼らが利用できるような状況へと持っていけるのかということが非常に重要であるということを学ぶことができました。ありがとうございました。

M.T
あすなろ作業所で、自立支援・パン工房・下請け作業に参加させていただき、自立訓練では精神障がい者の方々と一緒に、花壇の入れ替えや、トランプをさせてもらいました。皆さん明るく、和歌山弁についてお喋りしたり、わきあいあいととても楽しい時間を過ごせました。精神障がい者と関わりがない方は、精神障がい者って怖いというようなイメージがあると思います。しかし全くそんなことはなく皆さんとても気さくな方たちばかりでした。またパン工房や下請け作業所では、働いている皆さんが、忙しい中、私たちにわかりやすいようにしっかり説明してくださりました。そしてそこでは皆さんそれぞれ役割をもち、一生懸命お仕事をされていました。
また山添さんの精神障がい者の方に対するお話は、とても心を打たれました。地域で支えながら、精神障がい者が受け入れられる、持続性のある社会的な仕組みを作っていくことがいま必要だと、お話を聞いてひしひしと感じました。貴重な時間をありがとうございました。

N.T
はじめ説明を受けた際、精神障害者の歴史や、あすなろ作業所について、また悲しい事例の紹介を聞かせてもらい、精神障害者の方の生き辛さ、それに対して職員さんたちの努力を知ることができた。作業所に通う方のみでなく、家族の方へのかかわりも考えていく必要があることを感じ、今まで保健所で学んできた内容とも合わせ、精神障害者とその家族を、作業所や、保健所、学校などの連携を強化し、支えていく必要が大きいと感じた。また精神障害者の方の就業について、一般就業に移行していくのは実際難しく、また移行した際も、状態が悪化して作業所に戻ってくるときき、またそのため、あすなろ作業所ないでしっかり精神障害者の方が生活していけるようにしていく体制を整えていくのが大切になっているという話をきき、確かにそのとおりだと思った。その後実際に一緒に作業させてもらい感じたことは、みんなとても丁寧にしっかり作業されているということだった。作業している方は、時間をちょっとでも長く働けるようにがんばろうという意気込みがあり、障害を持ちながらではあるが、きちんと仕事として向き合っていることが分かった。最後に作業所でつくったケーキなどを売ってもらった際、パンつくりのときに教えてくれた方に、おいしいよと勧めてもらい、みんな自分の仕事に自信をもっておこなっていると感じた。
あすなろ作業所での実習を通し、精神障害者の方の大変さや、現状が知ることができ、今後、看護師として働く際、地域での生活を想像したかかわりをおこなっていきたいと感じた。1日本当にありがとうございました。

N.H
あすなろ共同作業所での実習を通して、地域で生活する精神の疾患を抱える人がどのように自律訓練や就労に向けての取り組みを行っているのかを知ることができた。また、実際に作業に参加させて頂く中で、働いていらっしゃる方から様々なお話も聞かせて頂くことができ、結果、作業内容だけではなく、その人の生活背景や想いについても断片的ではあるが知ることができたので良かった。
 精神障がいを抱える人に対する就労支援は現在の段階ではまだ十分ではないと考えられる。低賃金や差別など、様々な問題が顕在するが、それらが少しでも良い方向へ向かうような世間になるよう、私たち医療職は努力を続けていくべきであると感じた。

M.H
 実際に作業を一緒にするまではどんな作業をしているのか、どんな人たちが作業をしており、どう関わっていけばよいのか緊張していた。参加することで楽しい雰囲気で作業をしていることや利用者同士がお互いを気遣っている場面がみれたり、どの人がどういった精神障害を抱えながら生活を送っているのかわからないほど作業に集中している姿を見て、どこか自分自身偏見を持ってしまっていたことに気付くことができた。自立機能訓練では日々の何気ない活動や家から出てきてすごすという社会に戻るために活動を行っていた。家からでてきて違う空間にいるだけでも精神障害を抱える人にとっては難しいことであり、何気ない会話をすることや誰かと一緒に作業をするといったちょっとした刺激が利用者にとってはとても大切なことなのだと学ぶこともできた。利用者は自分自身が精神障害を抱えていることを自覚していることも多く、自分自身で体調管理を行い作業を切り上げている姿を見て、体調に合わせて少しでも長時間作業ができるようになるよう見守りのある環境があることが大切であると実感した。社会に戻ることも大切であると考えていたが、社会にでて精神状態を悪化させて帰ってくる人が多いことを聞き、社会に戻るだけが解決方法ではないと知った。あすなろ作業所のような安心して作業をできる環境で社会の一員として作業を行い活躍することも、社会の参加につながると考えられるようになった。精神障害をかかえる人々が安心して活動するためには、作業自体を支える人々や作業所の周辺に住む地域の人々の理解や折り合いなどが大切になってくるのだと学んだ。


A.Y
 あすなろ作業所で実習をさせていただき、実際にパンの製造や自立訓練、下請け作業など一緒に活動した。地域にはさまざまな疾患・障害をもった方も生活している。だがまだまだ国の精神保健に対する政策が追いついていないことを今日の講義によっても改めて疑問を抱いた。なにより、作業所で働いている対象者を国は労働者ではなく訓練生としていることに非常に悲しくなった。確かに何かしらの障がいをもった人は日常生活を送っていく上で周囲の手助けが必要になるかもしれない。だが一人でできることもある。それは私たちも同じことである。その人ができることは自分でする、少し手助けが必要ならば助ける、これは人間として当たり前の考え方であり、地域で互いに理解しあい協力して支えていかなくてはいけないと感じる。また、このような作業所から一般就労した後、また作業所に戻ってくるといったケースもあり、このような場合はたいてい精神状態が悪化していることを知り、いかに社会に障がい者がでてからの受け入れ態勢や周囲の精神障がい者に対する理解が乏しいのかということを顕著に示していると感じた。今後医療従事者として、この実習で学んだことや感じたことを忘れず、常に考えながら地域住民、患者その家族にかかわっていきたいと強く思った。

J.Y
 あすなろ作業所での1日を通して、様々な心の病を持ちながら就労に向け作業を行っている利用者とともに作業を行い、地域で暮らす精神障害者の現在を見ることが出来た。パン作りや下請け作業、自立訓練にしろ利用者の方は真剣に取り組んでいて病気とともに生きながらも自分を受け入れ生活している姿を印象的であった。
しかし、この作業所の利用者はこの作業所に来ることの出来る状態である。このような作業所に来ることが出来ず、地域でも孤立して生活をしている心の病を持つ住民も多くいる。その人たちにどのように関わり、このような作業所に来ることが出来るかどうか考えていくことも必要であると考えた。
また、家族会も設立されており、利用者だけでなくその家族にも目を向けて作業所はフォローしていくことが必要だと感じた。家族に対して必要以上に負担をかけることなく、地域が主体となって心の病を持つ人を支えていくことが必要であるが、そのためには精神疾患に対する偏見をなくし、理解を求めることが必要となる。地域社会と共に暮らすためにも、このような作業所があるということを伝え、その架け橋となるために私たちもしていくことが必要であると感じた。
 貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

 はじめに
 2014年2月12日(木)和歌山県立高等看護学院一部1年の方々7名が地域看護実習として、あすなろでの体験と管理者から作業所が出来た背景や取り組みなどを話させてもらいました。あすなろは、精神障がいの方が中心となっていますし、医療との結びつきも非常に強いので将来医療現場の最前線で働かれる方々の理解が非常に大切と感じています。若い方々の、率直な感想が書かれていて私たちもこれらの感想を参考にしっかりとした事業を進めていきたいと思います。 管理者 山添高道

1 M・T
 知的障害の人は、作業所への出席率がおよそ9 0%であるが、精神障害者の人は55%ぐらいと不安定であり、社会復帰の難しさを知った。障害者は労働者ではなく、訓練者である。精神障害者の人だけでなく、家族にも悩みがあり、関わりが大切だと知った。作業所のみなさんは親切で、仕事も意欲的に取り組んでいた。コミュニケーションについては、相手側から話しかけていただき、仕事内容についての説明も丁寧で、緊張もとることができた。困っている人たちも生きていける社会の実現が、今後の日本の課題を私たちも考えていく必要があると思った。

2 T・T
 あすなろ作業所に実習に行かせていただいて今までの自分の精神障害者に対しての理解が足りないと実感しました。やはり少し怖いイメージがあり、笑顔で話が出来るのかなど不安がたくさんありましたが実際に会ってお話させていただくと楽しく過ごすことができました。
 作業のときには「来てくれて助かった」など嬉しいことをいってもらったり、気遣ってくれたり温かくしてくださいました。また少しの誤差も出さずに測り、カーペットクリーナーは失敗したらやり直しがきかないので正確に包装したり、規則をまもるまじめな方達だなと感じました。それは山添さんがお話してくださったときにすごく優しい方だったので皆さんも優しくなるのではないかとおもいました。
 ほかにも今までの私みたいに誤解の持った方達が多いとおもいます。なのであすなろ作業所で作業してくださる方達がいることで私達の生活が少し便利になっている事をいろんな人に知ってもらいたいと思いました。

3 Y・Y
 あすなろ共同作業所を見学して感じたことは、皆さんがとても暖かく迎え入れて下さり、とても心が温まりました。分からないことがあれば、一つ一つ丁寧に教えて下さり、また、作業をするのにもいい加減なところは一切なく、真剣に取り組む姿勢を見て、見習わなければいけないところがたくさんあると気づかせて頂きました。
 ある方に、「手伝って頂けるのって、やっぱりすごく嬉しいことだよね」という言葉を頂きました。そういうふうに、普段当たり前と思っていることに関して、自然と感謝の気持ちを伝えていただけると、とても嬉しく心の優しい方だなあと感動しました。
 最後の山添さんの講義では、私たち自身も考えさせられることが多く、少しずつ有言実行されている山添さんは素晴らしい方だと思いました。私も自分の考えていることを行動に移せるような、そんな立派な人になろうと思いました。
 今回関わらさせて頂いた、あすなろ共同作業所の皆様、本当にありがとうございました。
  クッキー、とても美味しかったです。

4 T・Y
 私は、実習に行く前から、精神障害者の人達とコミュニケーションをどのようにとればいいのか少し不安でしたが、実際関わってみると皆とてもやさしい人達で、精神障害者だと知らされなければわからない人もいました。一緒に内職作業やパンエ房での作業を行っていったなかで、私がわからなかった事を質問してもきちんと返答してくれるし、非常に頼もしく感じました。勇気を持って話しかけて、話が弾んだ時は本当に嬉しかった。障害者という色眼鏡で人を見るのではなく、一人の人として尊重して接する事で、その事が相手にも伝わるのではないかと私は考えました。
 今回のこの実習を通じて、以前に抱いていた精神障害者のイメージが大きく変わるのと同時に、作業所の存在が、働きに来る場所という事だけでなく、精神障害の利用者の方々が社会生活を営むうえでも非常に大切な場所なのだなと思いました。
 
5 S・T
 あすなろ共同作業所見学では、私の精神障害者に対するイメージが大きく変わりました。精神障害者について調べた事前の学習では、怖からないこと、話を最後まで聞くこと、否定をしないことなどが書かれていて、少し不安でした。ですが実際に見学に行ってみると、とても優しく接してくれる方たちばかりで、困っていると話しかけてくれたり、できると褒めてくれたりして、楽しい実習になりました。私だちと何も変わらないように感じ、障害とは何なのか、改めて考えるきっかけになりました。社会生活を営む上で、何か障害なのか。自分でできることがあればそれは障害にならないのではないか、というような新しい考えを学ぶことができました。また、社会生活支援に力を入れていることがよく分かりました。
 1人の人間として尊重し、寄り添い、自立できるまで根気強く支援することが大切だと知りました。障害者に対して、偏見をもっている人々はまだまだたくさんいると思います。そんな人たちに少しでも障害者のことを知ってもらい、1人でも多く、早期の社会生活の復帰を実現するために、できることを探していこうと思います。
 
 6 M・O
 私は今まで精神障害者の方と関わったことがなくて、最初は事前に学んで来たことを活かして接することができればいいなと考えていたけど、実際に実習をさせていただきお話をさせてもらったり、作業の指導をしていただいたりしていると、親切な人ばかりで気さくに話してくれたりと、とても嬉しく感じました。勝手なイメージでどう接し、どんな会話をしたらいいのかと悩んでいたけど、悩むことなんて一つもなかったなあと反省をし、恥ずかしく思いました。作業面では決まったことを皆こなしていて細かいところも一つ一つ丁寧で私より断然きっちりしていて、見習わないといけないなと感じました。
 日本の制度としては、精神障害者の方があすなろ共同作業所のような作業所で働いている人は労働者として認められないということを知り、驚きました。もっと平等な国になってほしいと感じ、障害は個人の問題ではなくて、障害を持っている人に対して周りの皆が支えていくことが大切ということを学べました。そして、これから看護師を目指していく中で改めて、支援を必要としている人に必要とされるような人間になりたいと思い、そんな人を目指すという意欲がいっそう湧きました。あすなろ共同作業所で実習させていただいたことで大切なことをたくさん学ぶことができ、私にとっては精神障害者の方と関わるのは初めての体験だったけど、本当に貴重なとてもいい経験になりました。
 最後になりましたが、今回関わらせていただいたあすなろ共同作業所の皆さん本当にありがとうございました。
 
 7 A・H                      
 初めて精神障害者とコミュニケーションをとり、精神障害者かわからないぐらいふつうでした。初めは少し怖くて緊張していて、精神障害者との関わり方をちゃんと事前学習していたが実際話してみても少し怖くて感じた。精神障害者の中で、作業がとても早い人もいれば作業をせずにぼーつとしている人もいていた、コミュニケーションをとりやすい人もいればコミュニケーションをとりにくい人いて精神障害者の中でも色々な人がいた。精神障害者と一緒に作業していく中で優しく接していただき障害者でも普通なのだと多くの人に知ってもらいたいと思った。この人達が社会復帰し、障害のない社会生活を営むためには、何か障害になるのかを十分に理解し、それをなくすために社会全体で取り組み、障害者も生きやすい世の中にするべきだと思った。また障害者だけでなくその家族が追いつめられるような社会にするような障害者を家族支援の枠の中に入れるのではなく社会みんなで支えることが重要であり、障害は個人の問題ではないのである。もっとより多くの人に障害について知ってもらいたいと思った。
 

和歌山市医師会看護専門学校 (2012年8月29日)

3年 桑原 綾乃さん 
「あすなろ共同作業所を見学して」
 あすなろ共同作業所の見学実習をして思ったことは、精神看護学の病院での実習から退院後の支援までつながって学ぶことが出来たと思いました。また、病院から退院された方の社会復帰の第一歩であると思いました。
 パン工房では、実際にパンを各所へ届けるために、パンを分ける作業をさせていただきました。メンバーの方は、一つ一つ丁寧に作業を行っていてすごいなと思いました。作業中、メンバー同士の会話の中で、今までの生活について話し合っている場面もあり、同じ境遇を分かち合えるピアグループの場でもあると思いました。
共同作業所のスタッフは、精神保健福祉士の方をはじめ保健師や看護師など、さまざまな職種が連携して援助していくことが大切であるということを学びました。

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公益社団法人和歌山県病院協会立和歌山看護専門学校  (2012.9.5)

安達伶香さん
 あすなろ共同作業所を見学させて頂き、障害者自立支援法に基づいた支援の実際を知ることが出来ました。どのように障害者地域で生活し、一般就労を目指し仕事をしたいという思いを持っているのかを知り、そのための訓練を受けていることを学ぶことができました。障害があるから就労できないのではなく、就労できる場を作ることが必要で、障害者を私達健常者が特別視することが良いことではないと思いました。
 私が高校生のある口、障害者についての特集をしているテレビを見ました。その内容は、障害を持つAさんが自ら会社を立ち上げ、全ての人が住みよい街作りをしていこうという会社方針で仕事をしている様子でした。私の中でその人が言った言葉で心に突き刺さり考えさせられた言葉があります。「障害者だから仕方ない。障害者だからかわいそうとか、できないとか、そういう言葉が一番差別だ。」この言葉を聞いて「あ。差別していないつもりでも自分も差別をしてた。」と思いました。障害があるかちなにか助けられることはないかなどそういうことを考えてしまっている時点で「障害者」というレッテルを勝手に貼って助けてあげなければいけない存在だとしてしまっていたのだと思います。それ以降私は、「何かしてあげなければ」と思うのではなく、「何もしなくてもできるようにする」という思いに変わっていきました。それが正解なのかも分かりませんが、以前の考えよりは差別的なものではないと思っています。そういう思いの中で、今回のあすなろ共同作業所施設長さんの「障害があっても普通の雇用者と変わらない給料をもらえて、自立した生活ができるための支援をすることが目標でもある。ここでしている事でいえばパンエ房が本来の内容であって、下請け作業は本来の仕事ではない」という話しを聞いて、以前見たテレビのAさんが言っていた言葉に繋がっている気がしました。障害者だから何か助けてあげなければと思っているのは私達なだけで、私達と変わらない生活を送り充実している人も多くいると分かりました。「障害は個性」という捉え方もここから出てくるのだと思いました。
 障害者であることを周りに隠すことなく過ごしている人も、家族や兄弟・自分自身で障害者であることを隠そうとしている人もいて、障害というものの捉え方は様々だと思います。隠さなければいけない理由は、社会の受け入れ態勢がなってないからなだけで、簡単にはいかないかもしれないけれど、そこをきちんとすれば障害者やその家族が隠そうとすることなく、過ごしたいと思う地域や場所で生活していくことができるのだろうと思いました。そして助けてあげなければいけないと思うのではなく、その人が助けを求めた時に必要な助けができるようにしていくことが必要なのではないかと思います。
 あすなろ共同作業所では、精神障害の利用者さんが多くいました。自分自身の仕事を正確にこなし、学生に教えてくれる姿もありました。精神疾患は日内変動やちょっとした環境変化で興奮することは身体障害者と違った部分だと思います。だから精神障害者が一般雇用に就くことは難しいのではないかと考えてしまいがちです。しかし、精神障害を持っていても体調不良を感じたら自分で休憩を挟んだり、事前にどのような状況が起こるのかをある程度伝えておけば何も問題ない方がほとんどだと思いました。そういう対処の仕方を雇用する側が理解していれば、精神障害を持つ人でも一般雇用に就くことができるのではないかと思いました。
 今回、あすなろ共同作業所で実習をさせて頂き、障害者が仕事をしたいという思いから日々、就労訓練を積んでいること、行動作業所の中でも一般企業のように利益をあげて給与を支払う(就労移行事業)をしていることが、障害者の生きがいや生活のメリハリに繋がっているのだと学ぶことができました。実習中に精神障害を持ち就労訓練を受けている方に「障害者の気持ちになったことある?なれやんやろ?自分ら若いしこの先明るい未来が待ってると思うけど、俺らはどうなるかわからんのよな」と笑いながら言われました。
その言葉を聞いた時、何も言えませんでした。障害者の気持ちになるというのは絶対に無理な話であり、なれるというのは確実に嘘だと思いました。この言葉の意味をずっと考えていますが何も答えはでません。どうすることもできないというのが正直なところです。
貴重な言葉をかけてくれたからこそ考えて行かなければいけないと思いました。何から考えていけばいいのかもわからない部分があります。その中で自分のレベルでできることはなにかと考えた時に、「何ができるか」「何をすればいいか」と考えるのではなく、「どうすればその人が主体となってしたいことをできるか」を考える方が大切なのではないかと思いました。本当に障害者とその家族が社会に求めていることが実現されるようにしていかなければいけないと思いました。
 保健所の役割として精神障害者に関しては「精神保健」としか書かれていませんでした。
今回の実習の中で精神保健とは「緊急時の精神障害者の保護」「地域での生活に必要な支援・精神保健福祉士との連携」「医療機関との連携」などがあるのだと実際に体験させて頂き、きちんと知ることができました。

 最後に、実際に関わらせて頂いたことで学ぶことができたこと、考えさせられたこと、これから私達が少しでも障害者やその家族が求めていることを実現させていきたいと思いました。今回関わらせて頂いたあすなろ共同作業所で過ごす障害者の方、ご指導いただいた職員の方々、本当にありがとうございました。

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